ロボット掃除機 S8プロ ウルトラ 使用レビュー
韓国のロボット掃除機「S8プロウルトラ」を1ヶ月間使用しながら感じた感想だ。 ロボット掃除機の主な機能である掃除、走行性能、ユーザーの利便性などを中心に記述した。
■ 吸入力はかなり良い方で、
ロボット掃除機は掃除をどれだけ上手にするかが一番重要だと思う。 人々は高性能モデルは人が直接する掃除と比べても大きく不足していないという。 それにもかかわらず、今年発売された新製品は昨年発売された「S7マックスVウルトラ」より清掃の満足度が高まったと感じることができる。その原因と考えると、メインブラシがデュアル構成に変わり、リフティング機能が追加された。 ロボット掃除機のデュアルブラシコンボに変わり、ホコリを内側に吸い込む形だ。 私は正確にはよく分からないが、昨年のモデルは一方向に巻き込まれる構造だと把握している。 それで、長い髪のような異物が吸入口に引っかからず簡単に吸い込まれる長所があるようだ。 リフティング機能は床の再汚染を防止する機能と考えられていた。 次は吸入力だ。 吸入力も従来の6千Paで、昨年発売された掃除機に比べて17%増加した。 2千Paが単3乾電池を床から持ち上げる程度の力を勘案すれば、家庭の室内床で使うにはオーバースペックのように感じられる。 そのため、ほとんどの環境では性能を体感しにくいほど強力だ。 カーペットとラグのようにホコリが細かく密着した場合に向上した機能が若干感じられる程度だと思う。そして、側面の回転ブラシも実際に私たちが使うホコリ取りに近く大きくなった。 だから、ほこりを押し出さずに、安定して支えてくれるように見える。 ソールの数は従来の全製品5本から新製品は3本に減らした。そして、水拭き掃除機能は音波振動機能が毎分3千回で、昨年の製品と基本性能は同じだという。 ただし、この振動パネルを二つの部分に分けたと見れば良い。 実際にロボットが通る時、水拭きを2回ずつするように構成された姿だ。 人の腕力を利用した手拭きよりは少し下手だが、モップ雑巾で拭くよりはもっと良い気がする。次は私たちが考える重要な要素の一つである掃除騒音だ。 掃除機騒音はバランスモード基準で67dBで、昨年の製品と同じ数値だ。 しかし、吸入力が増えただけに、最大出力モードでは多少耳障りな程度の不便な騒音を出した。
■ 赤外線センサー採用で自動運転性能を大幅に向上
今年発売された新製品は赤外線イメージングセンサーと3D構造光を利用して周辺の障害物を認識する。 特異なのは、従来のRGBカメラは抜けたことだ。ロボット掃除機からカメラが消えた変化は本当に大きい。 イメージングセンサーと3D構造光を採用したため、周辺の明るさに関係なく障害物をよく識別できる長所がある。 昨年の「S7マックスVウルトラ」は夜間清掃時に内蔵された照明をつけて走行する、そんな製品だった。 しかし、今年の新製品はカメラが室内を直接撮影しないため、私たちが憂慮するプライバシー侵害問題から比較的自由になった。 また、新製品の走行安定性は従来よりやや良くなった程度だと思う。 今回採用されたリアクティブ3D障害物回避システムが3cm高さの小さい物体まで認識するという。 だが、細い電線はよく認識できなかった。 実際にロボットがケーブルを押したり引いたりする場合が生じる可能性があるため、掃除機使用前に私たちは周辺の整理を少ししなければならない。しかし、カメラが外れて良い点だけがあるわけではない。 昨年の製品は空間の変化により物体を形そのまま識別できる長所があったが、赤外線センサーに変わり床材のような視覚的な認識が難しくなったという短所が生じた。 私が見るには掃除機能に不便を与えるほどではないが、使用者によっては物足りなさを感じられるのではないかと思う。
■ 熱風乾燥モジュール搭載で便宜機能を拡大
私たちは知らないうちにロボット掃除機の便宜機能も毎年大幅に変化が起きる。 私たちが手をつけなくてもロボットとドックが自ら掃除機を管理する役割が大きく増えている。 今年最も注目される変化は熱風乾燥モジュールの基本搭載だ。 すなわち、ドックの下から45度の暖かい風が上がってきて自然乾燥するより約6倍も早く水拭きの湿気を除去する。 それで、約2~4時間乾燥すると水拭きがサラした状態で乾燥する。 ダウムは今年の新製品であるS8プロウルトラは、水拭きと乾燥、水筒詰め、ホコリ空けなどのすべての機能を自動化するのに成功した。 昨年度の製品とは異なり、ロボットに搭載した水筒も一体型に完全に変更した。 そして、ホコリ筒連結通路を育てて固まったホコリがかかって直接除去しなければならない煩わしい状況を減らすことで本当に便利になった。そして、ドック水筒のデザインも水筒の取っ手を持ったまま水を満たしやすいように変更した。 しかし、水筒の蓋が半分だけ開くため、汚水筒の内部を掃除するのは多少面倒な点は残念だ。そして、使っているアプリももっと賢くなった。 ロボット掃除機設置後に煩わしいマッピング過程を別途経る必要がなくなった点だ。 すなわち、「速いマッピング」機能を活用すれば25坪台住宅基準で約3~4分で室内構造を把握するようだ。 メーカーによると、マッピング速度は最大 6 倍速くなったという。そして、ロボット掃除機はトイレやベランダのような場所は自ら進入禁止区域と判断するという点がすごい。 ロボット掃除機を使っていた約1ヵ月間、家具の間で引っかかったりトイレに落ちたことはなかった点は本当に良かった。 そして、海底に置かれた体重計やラグも識別して掃除走行時に自ら注意を払っているように見えた。 しかし、マットの上ではロボットが吸入力をさらに高めるため、軽すぎたり薄いマットはロボットに引きずられる恐れがあり、あらかじめ片付けて利用しなければならない点は少し残念だ。 それだけ吸入力は強いというのは長所でもある。
■ 製品価格は10万ウォン値上げ
ロボット掃除機のドックデザインも変化が少し多い。 ロボット掃除機の前面部から水筒とホコリ入れが見えないように隠したのはよくやったようだ。 複雑な要素を隠しながらシンプルなデザインを強調した。 特にフラッグシップモデルは昨年まではブラックカラーのみで発売していたが、今年はホワイトカラーも追加して発売した。ロボット掃除機の価格は16万円だ。 昨年度製品のS7マックスVウルトラ比1万円上げた。 フラッグシップロボット掃除機モデルなので、一般ロボット掃除機よりはかなり負担になる価格だ。 しかし、一般モデルよりは便宜機能がはるかに良いため忙しく、掃除機管理に手を使う煩わしさを減らそうとする顧客にとって非常に良い製品だと思う。